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□君となら
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*****


〜デート?当日〜



「おっ!!光、早いなぁwW」


「…そりゃ、謙也くんを待たせられませんからね」


アンタの嫌いなものは待ち時間やろ…と内心思いつつ、俺は謙也くんを迎えた。


「よ〜し!!光行くでぇ!!」


「え?……ちょっ、謙也くん!?」



さすがは浪速のスピードスター。
俺の手をとると、一目散にかけていった。


*****




「…で?やっぱりジェットコースターですか…」


既に動き出したジェットコースターに乗りながら、呟く俺。


「せや♪遊園地ったらコレやろ?」


「…そうですか?…それはそうと…」


今まで気になっていた事を聞こうと思う。何故急に遊園地なのか…
謙也くんはこう言った待ち時間が嫌いなハズなのに…   何故…


「……謙也くん、何で遊園地なんですか?」


「ん?…あぁ、それはなや…」


ガコッ!!


謙也くんが答えようとした刹那、ジェットコースターは急降下した。






*****



「ぁ゛〜……」


「……光…大丈夫か?…まさか光が乗り物に弱いとはな;」  

謙也くんは気分が優れない俺をベンチに座らせてくれた。


「……すんません」


「気にせんでええよ…ところで光、お前乗り物苦手なら俺に合わせんでええよ?」


「せやけど……謙也くんが楽しみにしてたから」   


「…ん?」


「謙也くんとだったら楽しめると思ったから…だから俺…」


「ふっ…あははっ!!」


突然笑い出した謙也くん。

「なっ…何で笑うんすか///!?」


謙也くんは笑って出てきた涙を指で拭きながら答え始めた。

「光、俺と同じ考えなんやもん」  


「はぁ?」


「…俺もお前と居る時間は、何時まで経っても飽きないから…せやから光を待ち時間たっぷりの遊園地に誘ったんや」



(あ〜…この人、ほんまに反則や…)


「……謙也くん、ズルいっすわ///…」


「??…どないしたんや光?顔、真っ赤やで?」


(……前言撤回)


「…何でもないです…さっさと帰りますよ」


「えっΣ光、まだジェットコースターしか乗ってないやんか!!…ってコラ!!俺を置いてぐなや!!」    




ヘタレだけど…

たまにカッコいい貴方が……


「……めっちゃ好きです」


「?光、今何か言ったか?」


「何にも。早く帰りましょう」 


      END
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