〜青春徒然物語〜

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『死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぅぅぅうっ!!!!』

『ちょ、うるさい!』


隣で叫んでいる親友の美香。

うるさいから黙ってお願いマジで。


ま、美香が騒ぐのも仕方ないんだけどね。



只今現在進行形で飛行機もビックリな高さから落下中です。

(劉のヤロウ、今度会ったらぶっ飛ばす!!)


てか、空から落下って。
なんて在り来たりなトリップの仕方だろう。
(在り来たりで悪かったね!by劉)


『コレ絶対死ぬって。漫画みたいに助かるとかあったらいいのに…Σあ、此処漫画の世界じゃんッ』

『美香、人間っていつかは死ぬ生き物なんだよ』

『Σ葉樹がなんか悟りひらいてるぅぅぅう!!!』

『漫画の世界だからってあんま期待すると助からなかったときのショックでかいじゃん』

『なんでそんな冷静!?あぁ、もう死ぬんだ。テニプリキャラに会える前に死ぬんだ。こんなことなら、机の下に隠してたチョコレート食べとくんだったな…』

『Σ今●魂の主人公的な死んだ魚の様な目をしてるよ!?てか、後悔の規模ちっさ!』


チョコレートって。
そんなもの買いなよ、この世界で。


『ここは王道にテニキャラの誰かがお姫様抱っこしてくれるかな…!?』

『それ、冷静に考えてGとかかなりかかってるしもし仮に下に誰かいたとしてもお互いに地面へめりこむだけだよね』

『だからなんで冷静なの葉樹!もうちょっと夢みたっていいじゃん!』

『因みに等加速度直線運動の公式は

  v = v0 + a t
  x = v0 t + 12at²
  v² - v0² = 2ax

 であらわされるからー・・・』

『やめて頭痛い!余計頭痛い!』


いやあたしも物理嫌いなんだけどね。


『っし。此処は手パンでトランポリンを練成して…』

『トランポリン練成って聞いた事ないよ!一体何と等価交換するつもりなの!?』


ていうかジャンル違ーう!


『あぁ…地面が目の前に…』

『Σいつの間に!?』


もうあたし突っ込むのに疲れたよ。


そのまま為す統べなく、落下した。










『いったぁっ! …て、アレ?ぼ…僕生きてる!!』


ひゃっほーい!なんていいながらガッツポーズする美香。

お願いやめて。
此処普通に何処かの道だから。


でも、本当に此処は何処だろう。

なにか目安になるものはないか、と目線を這わせると、校門が目に入った。



『?何学校だろ…』



校門の字を覗いた瞬間。


あたしの動きは停止した。
















(イヤ、無い。コレは無い)

(でも…現実、なんだよね?)



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