〜青春徒然物語〜

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  ***美香Side


昼休みの時間。

昨日と同じように菊と周助くんとお昼を仲睦まじく食べている時の事だった。
(え?周囲の視線?相変わらず痛いけど何か)


不「美香の弁当、美味しそうだね」

『コレ?葉樹の手作りなんだよ!』

菊「また葉樹の?へぇ、葉樹って料理上手いんだにゃ〜!」

『そうなんだよ!!!へへっ、凄いでしょ〜』

不「クス、その言い方だとまるで美香が作ったみたいに聞こえるよ」


なんて会話を楽しんでるときに、不意に教室のドアがガラリと開いた。


「英二せんぱーい!この前いってた春限定のパン購買で2つゲットしたんでひとつどうっスか〜?」

菊「えっホント!?さっすが桃だにゃ〜」

桃「サンキューっス! っと、この人誰っスか?可愛い人っスね!」


…え、何?僕の事?
桃に可愛い言われてしまった…
畜生、照れるだろが!


菊「桃〜?美香を口説いたら駄目だかんな!」

桃「へぇ、美香先輩って言うんですか!」

菊「あ゙っ、」

不「英二は相変わらずだね」


てか今。

桃、僕の事名前で呼でくれちゃったりしちゃいました!?
(何処ぞの群馬県警かよ!by葉樹)


桃「あ、じゃあこの人が昨日どーしてもマネージャーにしたいって言ってた人っスか?」

菊「当たりだよ〜ん!」

桃「へぇ〜。あ、俺桃城武って言います!」

『山本美香だよ!宜しくね、桃城くん』

桃「先輩なんですし、くんなんて要らないですって!桃って呼んでください!」

『じゃ、桃って呼ぶ!僕の事も名前呼びでいいからね』

桃「じゃあ美香先輩っスね!」


そう言ってニカッと笑う桃はもう…素敵に可愛いよこの子!!!


不「それで?桃、時間は大丈夫なのかい?」

桃「え―――うをっ、もうこんな時間!?やっべー昼食食いそびれる!!んじゃあ先輩方、また部活で!失礼します!」


そういって桃は風の如く去っていった。


『ほほ〜。元気な子ですな』

不「そうだね、一緒に居て飽きないよ」

菊「桃は楽しいヤツだもんね!」

『見てて微笑ましかったなぁ!』


うん、素敵な目の保養をありがとう!


不「さ、僕たちも次の授業が始まる前に食べてしまおうか?」

菊「『はーい!』」
















(あ、そうだ!)

(今日男テニの見学に行こうかな?)


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