***葉樹Side
手「…という訳だ」
『いきなり何!?』
急に「…という訳だ」と言われても全くわからないよ手塚部長!
『りょーかいであります、手塚隊長!!』
『美香はわかったの!?』
あとどうでもいいけど美香の中で隊長の位に値する人どんだけ居るの!
手「じゃあ早速だが頼んだぞ、2人とも」
『まっかせてよねーん』
『え、ちょ、ゴメン。
付いてけてないのあたしだけ?』
こんな会話の、遡る事拾数分。
昨日巧い話術に乗せられて(?)、マネージャーになったあたしは、真面目に
真面目に仕事をしてた。
(大事なことなので二回言いました)
越「葉樹先輩」
『ん?何、越前くん』
越「リョーマでいいっスよ」
『じゃあリョマね!』
越「………(なんで敢えて「−」を省くわけ?)」
リョーマの事、リョマってずっとよんでたからね!
それにほら、リョマって呼び方なんか
ちっちゃくて可愛くない?
(呼び方に可愛いも何も無い、とか言う突っ込みは要らないからね!)
『で、リョマはどうしたの?』
何か用事があったんだよね、と尋ねれば、思い出したような顔をする。
越「あ、手塚部長が呼んでたっス」
『…What?』
え、なんて?
越「Tezuka editor was calling you.」
『狽ネんで英語!?』
越「いや、What?って言われたから」
『一応言っておくけど日本語だからわからなかった訳ではないからね』
寧ろ英語のほうがわかんないし!
越「うん、知ってる」
『…じゃあなんで英語だったの?』
越「………
ノリ?」
ワオ、まさかリョマの口から「ノリ」なんて単語が出るとは。
お姉さんビックリだよ。
あと、さっきからタメ口だけど一応あたし先輩だよ。
可愛いから許すけど。
部室に向かって歩く途中、美香に会った。
『あれ?美香も部室行くの?』
『うん、手塚くんが呼んでたってタカさんが教えてくれたんだ!』
『ふーん』
美香も一緒なんだ。
いったいなんの用なんだろう?
そんな事を思いながら、部室の扉を開いた。
そして、冒頭に戻る訳です。
(あの2人はなんでわかりあってるのかな?)
(ちょっとジェラシーを感じちゃうなぁ)・