「なぁ、恭」
「なんですか?ルービア」

ある午後の昼下がり。
礼拝堂の入り口の小さな階段下に、恭とルービアがいた。
ルービアは壁に寄りかかりタバコをふかし、恭は階段に座り寄ってきた野良猫を抱き抱え、餌をあげている。

「お前、動物好きなのか?」

恭は神父の服装のままだ。
猫の毛が付いたら目立ちそうなのにも関わらず、恭はしっかりと抱き抱えていた。

「知りませんでしたか?私動物大好きですが」

恭がルービアを見て微笑む。

「初耳だな」
「言ってませんでしたか?」
「少なくともオレは初耳」

猫の肉球をプッシュしながら本当に気持ち良さそうな顔をする恭。

そんな恭を見て、ルービアは、

「ちょっくら出かけてくる」

ある作戦〈イタズラ〉を思い付いた。


〜続く、のか!?〜


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