独り言(N・P)
□歪アリ考察〜続・猫がアリスを食べた理由〜
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END:赤い猫でチェシャ猫は
「アリス‥‥僕らのアリス。だけど、僕は僕のアリスが欲しくなった。僕だけのアリスが」
と言っています。
この一文だけを見ると、猫がアリスを食べたのは、猫がアリスを独占したかったからのように見えます。
しかしその後、猫は、
…気付かないままなら良かったのにね…
真実なんて知らないほうがいいんだよ
おいで、アリス。きみはもう傷つかなくていい‥‥
僕だけのアリスに
なってくれるのなら
もう誰にもきみを
傷つけさせない
きみは僕の中で
永遠の夢を‥‥
と独白しています。
真実を知らないほうが良い。という考え方はカエルや女王を彷彿とさせます。
一方、END:僕のアリスでは、
きみが望むのなら、僕は今まで通り、きみの忠実な猫を演じよう。
の言葉から、猫がアリスを欺いている事が伺えます。
この2つのENDを併せて見てみると、方法は違えど、アリスを食べる事で、欺く事で、猫はアリスを真実から遠ざけようとしているように感じられます。
特にEND:赤い猫の“傷つかなくていい‥‥”“傷つけさせない”という言葉からは、まるでアリスを守るために食べたかのような印象も見受けられます。