□独占
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『独占』




レッドをバスルームに閉じ込めてから早くも4日が過ぎた。
勝手に出られない様にドアに巻き付けておいたチェーンを外して中をうかがうと、愛しいあの人の姿が。


「…グリーン…。」

かすれた声が俺を呼ぶ。

半場床に倒れ込む様に座っているレッドは、泣きはらした目でこちらを見上げてきた。


レッドを閉じ込める事に、たいした意味はなかった。
あえて言えば閉じ込めてから何日たてばレッドが死ぬのか試してみたかったのかもしれない。


「グリーン、どうしてこんな事するんだ…ここから出して……。」


やつれた白い顔。
飢えと寒さに苛まれて、レッドは弱りきっていた。
そんなレッドですら可愛いと思ってしまう俺はやはりおかしいのだろうか。


「死んだら出してやるよ。」

そう言うとすぐにまたドアをしめた。
チェーンを巻き直しているとレッドのすすり泣く声が聞こえた。



どうして泣くんだよ。


お前はこんなにも俺に愛されているのに。


だから
お前も
俺を
愛してくれよ。








…end.
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