小説部屋

□SHUFFLE-Savior in the dark-
第一夜・夢×絵本×黄金
6ページ/13ページ


早朝バーベナ学園―


稟は既に校門をくぐって居た…


彼はある2つの理由で普段から学園に早めに登校している

一つは楓の親衛隊であるKKKが襲撃してくることが時々あるからだ

その理由で以前遅刻して罰則を受けた過去が有る

遅刻理由から免除こそされはしたが
罰則を受ける事自体が好ましくないのは当然である…


もう一つの理由は裏に横行するタイプの陰湿な悪戯(イジメ)である

具体的な例として靴箱にゴミが入れられたり…
朝来たら、机に白い菊の入った花瓶が置かれていたり…
帰るときは鞄がズタズタに引き裂かれていたりした



彼の場合、この程度の事で心が折れる筈も無かったが
二つの事情の対処法として早く登校する状態を強要されていたのだ


そうこうするうちに下駄箱に着いた

稟(下駄箱は異常無し…と……アイツが教室に居れば今日は何も無いな…)




教室に向かいながら稟は彼が居ることを願う…

この学園でたった一人の味方を…




      ――ガラッ――
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ