小説部屋
□SHUFFLE-Savior in the dark-
第一夜・夢×絵本×黄金
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稟が麻弓に話しかけられて更に時間が経ちホームルームが始まる15分前と迫っていた
ガラ――
麻弓「あ、楓。おはよう。」
?「麻弓ちゃん、おはようございます。」
麻弓から楓と呼ばれた少女が丁寧な口調で挨拶する
楓「!……………」
楓が席に座ろうと移動する際に稟と目が合う
すると目付きが鋭くなり拒絶のオーラを放ち始める
稟「………」
おもむろに椅子から立ち上がり教室の後ろから出ていく
樹「稟。どこに行くんだい?出ていくには微妙な時間だと思うよ。」
稟「少し外の空気を吸ってくる。」
稟は質問には応えたが二の句を許さず出て行った
樹「………」
麻弓「…ねぇ、緑葉君。前から思ってたけどさ、土見君と楓って何があったの?」
樹「さぁね。俺様が知ってるわけないだろ」
学園の屋上―
稟「……………はぁ」
ザルバ『何シケた面してんだよ。』
相棒である生きた(?)指輪が語りかけてくる
稟「……別に」
ザルバ『さっきのが原因ならそうなる様にした自分を呪え。
それが嫌ならさっさと白状して和解するこったな。』
分かっていながらザルバは稟を言葉で追い込む
それが唯一にして真っ当な解決だと理解しているから
稟「出来ると思うか…」
ザルバ『……』
相棒は答えない。稟を言葉では追い込んではいたが現時点では不可能という事も容易に想像できたからだ…