小説部屋
□SHUFFLE-Savior in the dark-
第一夜・夢×絵本×黄金
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これはある少年の物語…
その少年は特別容姿が優れている訳でも
運動能力、学力が優れていた訳でもなかった…
しかし彼には「当たり前の事を当たり前のようにできる」という
ある意味貴重な美点があった
それゆえに、彼と出会った少女達は救われることとなった
―ある少女は
姫という立場ではなく
一人の女の子として接してもらえた―
―ある少女は
自分がモノではなく
ヒトなのだとわかってもらえた―
―ある少女は
壊れかけた心を
優しい嘘で繋ぎ止めてもらえた―
そのため彼は彼女達から慕われるようになる
―――筈だった…
この物語は…本来進むべき道とは少し違う形の悲劇をむかえてしまったという話…
〜光ありところに
〜漆黒の闇ありき
???『おっ♪今日の封印はコレで全部だぞ』
闇一色の中、何処からか声がする…
〜古の時代より
〜人類は闇を恐れた
白いマントに似たコートを着た体格の良い青年が携えていた剣の切っ先で地の歪みを突き刺す…
―パキィィン
?「封印完了…帰るぞ…ザルバ」
と、青年が填めていた髑髏(ドクロ)を模した指輪に語り掛ける
※作者から見ても正直かなり怪しい
〜しかし
〜暗黒を断ち切る騎士の剣によって
〜人は希望の光を手に入れた
『じゃあさっさと帰るぞ、稟。』
彼を軸に…
絶望と希望の宴が始まる…