死神探偵

□第二件
3ページ/6ページ


「何だ、これは?」

ゼロは麗一から目を離し、
リビングのドアの近くにあった
少し大きめのサイズの鞄に目が付いた。

「多分、今日、家から運んできた物だと
思う」
「何故ゆえ今頃?」
「調査とか片付けとかで一ヶ月半ぐらい
かかったからだろうな」

麗一がそう言っている間に
ゼロはガサガサと鞄の中を探っていた。
中からはお金がはいった入れ物やアルバム、
ホットカーペットなどの家庭で必要な道具がはいっていた。

「おい、何をやっているんだよ」
「ヒント探しだ」
「ヒントって、そんな物見つかるわけ・・・」


「・・・・・・」
「どうした、ゼロ?」

ゼロの動きが止まったのを気づき、
麗一は尋ねた。
すると、ゼロは・・・


「麗、西尾を呼びやがれ」
「どうして、また・・・?」

ゼロの言葉に理解を求める麗一。
そう感じたのか、ゼロはニヤリと笑った。
その顔からには、死神の恐ろしさを
感じさせていた。
そして、ゼロはこう言った。



 「謎は解けた。
 罰を与える時間だ」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ