死神探偵

□第二件
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 ―その後、おばさんは警察へ自首とした。
けど、あの時ゼロはおばさんに
何をしたのだろうか・・・。

「おい、ゼロ」

「なんだ、麗?」

「あの時、おばさんに何をしたんだ?」

麗一はソファーに座っている小さな死神、
ゼロに尋ねた。

するとゼロは近くにあったカップを取り、
コーヒーを注ぎながら、こう言った。



「西尾の命を削った」

と、静かにコーヒーを飲むゼロに

麗一は、
「ちょっと待て。命、って・・・」
「そうだ、二年だけ命を削らせてもらった」
「どうして、そこまで・・・」


「人間界へのいく時に相当な力を
使ったからな。
簡単に言えば、人間の命は

  俺様の力の糧なる」

「・・・・・・」

麗一は黙っていた。
それと同時に・・・
 
 ―こいつのおかげで犯人が分かった・・・。
こいつといれば、もっとすごいことに
なるんじゃ・・・。

と、思っているとゼロは手を差し出して
いた。


そして・・・

「死神界に帰るまでは、俺様といてもらう」

「それなら・・・」


麗一もそう言いながら、手を出した。
二人は握手をすると、ゼロはニヤリと笑い、
こう言った。




「ただし、『奴隷』としてな★」



「えっ、ちょっと!奴隷、って・・・」

「これからもよろしくな。

   

『奴隷』さん★」



「嘘だろぉぉぉぉ!!」

 ―こうして、俺の生活におかしな事が
起きるようになってしまった。



死神ゼロによって―・・・。
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