死神探偵

□第七件
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ガラッ
暗闇の中でドアの開く音が響く。

「もう少し・・・、もう少しで・・・」

一人の少女はゆっくりと教室の中を歩く。
カッターナイフを手にして・・・。

「これで里央の仇が取れる・・・」

少女はぶつぶつと何やら呟きながら、
ゆっくりと歩く。


その先にいる女子生徒の方に向かって―・・・


「・・・・・・!!」

女子生徒の一人が必死に叫ぼうとするが、
口がふさがれているためか、
叫ぶ事が出来ない。

「助けを呼ぼうとしても無駄よ。
これは報いなのよ・・・、里央を殺した報いなのよ・・・」

少女はカッターナイフを女子生徒に
近づけていく。

「本当はゆっくりと殺したかったんだけど・・・」

少女―日野宮は女子生徒の頬にナイフで傷つける。

「うふふ・・・」

女子生徒の頬から赤い血が流れていくのを
見て、日野宮は笑みを浮かべる。





狂気に混じった笑みを浮かべながら・・・。



「妙な探偵がここを調べるようになったから、あなたたちを殺す事にしたわ。
感謝してね・・・!!」



彼女達に目掛けて、
ナイフを振り上げた瞬間―





「はい、そこまで」

「!!」




「つまらない復讐劇はこれで終わりだ」



一人の死神が事件の終わりを告げる。
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