死神探偵

□第三件
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―死神ゼロに出会い、早くも二日後・・・。

「おい、麗」

「何だ、ゼロ・・・って、
 何やっているんだよ」

麗一が見たものは、パソコンに公開されて
いたHPだった。

「俺様達の事務所のHPだ」

「そんなもの何処から・・・」

「昨日、人間界をブラブラしていたら、
丁度いい場所を見つけてな。
持ち主に話を持ちかけたら、すぐにOKを
出してくれた」

 ―絶対、脅したに違いねぇ・・・。

ゼロが脅しているところを思い浮かべると、
鳥肌がたってしまった麗一は
リビングを見渡した。

「だからこんなに荷物が多いわけだ」

「仕方ないだろ、謎解きをするためには、
それくらいの場所を見つけなければ
ならないからな」

「!」

麗一は何かに気づいたような顔で
ゼロに尋ねた。

「それじゃあ、そこって、
何かワケありなわけ?」

麗一の問いにゼロは、

「さすがだな!
それこそ、俺様の奴隷だ!!」

と、笑って答えた。

 ―やっぱり、そうかよ・・・。

ゼロが普通にフツーの場所を探すわけ
ないと、改めてそう感じた麗一だった。
ゼロはそんな麗一に構わずに、
パソコンをいじりながら、話し続ける。

「持ち主からいろいろと訊いてな。
実はそこでは・・・」

「・・・・・・」





「殺人事件が起きたらしいぞ」

 
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