死神探偵

□第四件
1ページ/7ページ

 「けどさ、人ってそう簡単に
疑うことなんてできるのか?」

麗一は不思議そうに尋ねた。
するとゼロは、

「人間というのは簡単に嘘をついてしまう。
その嘘によって、人はお互いを
疑うことが出来るからな」

と、何かを楽しむかのように
「ククッ」と笑っていた。

 ―恐ろしいな、コイツ・・・。

自分の質問でここまで人間の事を
言うとは・・・と、麗一は思う。

「しかし、俺様達死神は
人間のことをまだ十分と理解していない」

 ―絶対、十分に理解しているだろ・・・。

「まあ、俺様はそんなの
どうでもいいからな」

ゼロはそういいながら、
また部屋をあさり始める。

「じゃあ、死神にはお前みたいに
あまり人間に興味がない奴と
興味がある奴が居るの?」

麗一はあさりながら、ゼロに尋ねる。

「・・・・・・」

「ゼロ・・・?」

急に黙り込んだゼロ。
麗一は彼の様子を見ようとした
その時―・・・。



 バンッ!!



突然ドアが開いた。

二人は一斉にドアの方を振り向いた。


    
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ