ワゴンのオタクたち
□パーティードレス
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「ハイ、○○」
中々大きな箱、丁寧にリボンまで付けられていた。
「?臨也さん、コレは?」
「プレゼント。開けてみてよ」
くれた本人がそう言ってるのだ、貰ったこちらとしては開けなきゃ失礼である。
シュルっとリボンを取る。その箱を開けて中を取り出すと
「・・・ドレス?」
白く綺麗なドレス、お金持ちの人が着ているようなもの、と言った方が早い。
生きていてはじめて見た。
「着てみてよ」
「えっ?いいんですか、こんな高そうなもの」
「君のために買ったんだもん、それにそんな高くないし」
いくらまでが安いかよくわからないが、着てみたいと思っていたので
早速別室で着替えていると、途中で波江さんが手伝ってくれた。
「わぁ・・・綺麗ですね」
「似合ってるわよ」
鏡の中の自分を見る。
幼い頃に考えてたお姫様を思い出す。
「似合ってるよ○○」
おぉ、いつの間にいたんですか臨也さん
「良かったー、狩沢たちに選んでもらったから少し不安だったけど、似合ってる、うん」
狩沢さんたちが選んだんですか、よく普通のドレス選んでくれたな。
ちょっと失礼だったかもしれない、ごめんなさい。
とにかく今は御礼をしたい気分でいっぱいだ、とりあえず、これをくれた臨也さんに感謝したい。
「ありがとうございます、臨也さん。でもなんでこんなものを?」
別にパーティーがあるわけでもない、むしろ着る機会なんてないのに
「そりゃ彼女にプレゼントくらい贈るさ。
それにその服着た○○を脱がしたいしね」
この変態
黒が贈ったのは純白の清廉なドレス
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