まるずきん
□まるずきん 1
1ページ/2ページ
むかーしむかし…
じゃなくて、とある日の3日前のお話です。
あるところに、まるずきんと呼ばれている女の子がいました。
まるずきんはかなりのお母さんっ子でした。
簡単に言うとマザコンですね。
そんなまるずきんのお母さんの名前は新。
新さんは家庭内の絶対的権力を握っており、まるずきんにはとうてい逆らうことのできない人なのでした。
まるずきんは、ある日お母さんに怒られてしまいました。
成績が悪く勉強しないからです。
それに、家にいては携帯をいじるばかりで、だらだらごろごろ。
さすがの新さんも、黙ってはいられません。
そんなこんなで新さんは、まるずきんにおつかいを頼みました。
一つくらい、お手伝いをしてほしかったのです。
「まるずきん、これをにゃんこのところまで持っていってくれる?」
『えぇー…』
棒付きキャンディーを舐めながら、面倒そうに返事をするまるずきん。
「あ゙ぁ?なんか文句あるの?」
『…ないです。』
やっぱり逆えないまるずきん。
まるずきんが持たされたのはキャットフード。
『え…』
(にゃんこって人間だよね!?)
つっこみどころ満載な手土産にまるずきんは…あえて、つっこまず…。
後が怖いですからね。
でも、マザコンのまるずきん。
お母さんが一緒じゃないと嫌だとだだをこねます。
さすがの新さんも、諦め一緒に行くことになりました。
さぁ、まるずきんと新さんのおつかい(冒険)の始まりです。
.