まるずきん

□まるずきん 1
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むかーしむかし…

じゃなくて、とある日の3日前のお話です。

あるところに、まるずきんと呼ばれている女の子がいました。

まるずきんはかなりのお母さんっ子でした。
簡単に言うとマザコンですね。

そんなまるずきんのお母さんの名前は新。

新さんは家庭内の絶対的権力を握っており、まるずきんにはとうてい逆らうことのできない人なのでした。

まるずきんは、ある日お母さんに怒られてしまいました。

成績が悪く勉強しないからです。

それに、家にいては携帯をいじるばかりで、だらだらごろごろ。

さすがの新さんも、黙ってはいられません。

そんなこんなで新さんは、まるずきんにおつかいを頼みました。

一つくらい、お手伝いをしてほしかったのです。

「まるずきん、これをにゃんこのところまで持っていってくれる?」

『えぇー…』

棒付きキャンディーを舐めながら、面倒そうに返事をするまるずきん。

「あ゙ぁ?なんか文句あるの?」

『…ないです。』

やっぱり逆えないまるずきん。

まるずきんが持たされたのはキャットフード。

『え…』

(にゃんこって人間だよね!?)

つっこみどころ満載な手土産にまるずきんは…あえて、つっこまず…。
後が怖いですからね。

でも、マザコンのまるずきん。
お母さんが一緒じゃないと嫌だとだだをこねます。

さすがの新さんも、諦め一緒に行くことになりました。

さぁ、まるずきんと新さんのおつかい(冒険)の始まりです。









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