僕らが居る場所

□4章
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「さ、紹介するわね。彼女が今日からこの家に下宿することになった花柳 麟ちゃん」
「よっ宜しくお願いしますっ!」
さっきまで緊張でいっぱいだったが、知っている顔が有るせいか、少しは落ち着いていた。
「え−それから〜そのちっさいのがウチの末っ子寛人で〜でっかいのが長男久志!私は長女のチョウ!あ、平仮名でてふって書くの♪古風でしょ?」
チョウと名乗った彼女がこの家の家主らしい。
…今日は色々な名前を聞いて…………どうも覚えられない。

それでも…寛人君の名前は聞けた!
それだけでなぜかうれしかった。
「それから〜その茶髪が下宿生の赤樫 諒君!寛人のクラスメイトで野球部なの」
「えっ!」
クラスメイト…野球部…
つまり…私とも同じ……?麟は思わず目を見開いた。ついでに口もぽかんと開いた。
「あ−、こいつも…一緒…」
寛人がてふに告げた。「あ、なぁんだ♪」と手のひらを合わせててふも笑った。どうやら、4人で暮らしていて、内2人はクラスも同じ、部活も同じ。
これならうまくやっていけそう!
…な気がする。
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