flower garden

□flower garden ー序章ー
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鎧を身にまとい、剣を抜いて、明らかに闘志を燃やしている者たち。




「おいおいおいおいっ!何なんこれっ!?」
「知るか!親父は何処だ!?」
「キャプテンは分かんないっすけど、この人たち…どうみても兵隊さんっすよね。」



こっちは丸腰で3人。相手はフル装備で3人。
「で、ライラック…どうするん?」
「オレに聞くなよ。」

いったい、いつ、どこで、俺たちが賊ということにバレたのだろうか。
岬に置いてきた船のことを思い出したが、賊旗は隠してある。

「つか、こいつら殴ったら死刑!とかないよな」
「・・・無い、んやない?」
「適当だな」

もう向こうはやる気満々!とうい感じだ。
というか、もう目の前で剣振り上げてる・・・

どうする。素手で戦える相手ではなさそうだ。


いや、こっちには…居た。こんな奴らとも素手で戦う奴が一人…



――――ドス、バコ、ベキ

鈍い音が数回なったかと思うと、ライラックの前で倒れこむ3人。


「お、おいおい。サフラン・・・お前手加減してやれよ」
「ああああ、すみません」
フロックスもライラックも動いていない。

「さすが、クフェア唯一の格闘家。お前ひとりで、軽くやっちまったな。」
「え、ちょっと!殺してないっすよ!?」
「そうなん?死んでないなら良いんやないん?」
「そうか、んじゃあさっさと場所を変えるぞ。こんな広場じゃ人目も多いしな。」
「賛成!」
「了解っす!」



3人が広場を駆け抜けようとしたそのとき。

「すごぉい!!この人たちが仲間さんなの?」

少女の声が降ってきた。






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