過去と未来の境界線


□はじまり
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『ただいまー…あれ?』

家の玄関に入ると、足の靴と…誰かのスニーカー。


『冬弥兄ー!!!』

「あ?お、帰ってきたのか翔。叫ぶなよ」

『今日誰か来てる?』

「あぁ 友達。紹介しとくか。恵汰ー」



冬弥兄が名前を呼ぶと、冬弥兄の部屋から、その友達が 顔を出した。
すらっとした人で、髪が少し長い…優しそうだし、おとなしそうな人。
とても冬弥兄の友達とは 信じがたい←


「…弟…?」

『あ、はい!!島原翔っていいます』

「僕は堤恵汰。冬弥のクラスメートでもあるよ。」



……堤…俺の嫌いな奴の苗字と被ってるな


『…綺麗な人ですね-。冬弥兄とは大違い。』

「ぁあ?いいからお前は 部屋帰れ。」

『ははっ ごゆっくり恵汰さんっ』



********


「可愛い弟だね、翔くん」

「そうかぁ?あいつ、口うるせーぞ?」

「…きっと 翔くんのことだと思うなぁ…」

「何がだよ」

「僕の弟が、クラスに好きな人いるらしいんだ。可愛いらしいし…」

「Σぶっ…ないない。可愛い奴なんか、たくさんいるって。しかも 翔はないだろ」

「そうかな…」

「それに 同じクラスって…翔は4組だぜ」

「弟も4組だよ…(笑」




こんな会話をしていたとは

翔には 知るよしも なかった。


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