過去と未来の境界線
□はじまり
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『ただいまー…あれ?』
家の玄関に入ると、足の靴と…誰かのスニーカー。
『冬弥兄ー!!!』
「あ?お、帰ってきたのか翔。叫ぶなよ」
『今日誰か来てる?』
「あぁ 友達。紹介しとくか。恵汰ー」
冬弥兄が名前を呼ぶと、冬弥兄の部屋から、その友達が 顔を出した。
すらっとした人で、髪が少し長い…優しそうだし、おとなしそうな人。
とても冬弥兄の友達とは 信じがたい←
「…弟…?」
『あ、はい!!島原翔っていいます』
「僕は堤恵汰。冬弥のクラスメートでもあるよ。」
……堤…俺の嫌いな奴の苗字と被ってるな
『…綺麗な人ですね-。冬弥兄とは大違い。』
「ぁあ?いいからお前は 部屋帰れ。」
『ははっ ごゆっくり恵汰さんっ』
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「可愛い弟だね、翔くん」
「そうかぁ?あいつ、口うるせーぞ?」
「…きっと 翔くんのことだと思うなぁ…」
「何がだよ」
「僕の弟が、クラスに好きな人いるらしいんだ。可愛いらしいし…」
「Σぶっ…ないない。可愛い奴なんか、たくさんいるって。しかも 翔はないだろ」
「そうかな…」
「それに 同じクラスって…翔は4組だぜ」
「弟も4組だよ…(笑」
こんな会話をしていたとは
翔には 知るよしも なかった。
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