咎狗の血
□出会い
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ピンポーン
家中にインターホンが響き渡る。
横になっていた、だるい体をゆっくりと起こし、重い足で玄関へと向かう。
(お母さんいないのかな…)
玄関の扉をゆっくり開けると、見慣れた顔と見慣れない顔の人たち数人。
見慣れた顔とは 双子の兄でー…
「あ、ナツ〜元気にしてたっ?」
『うん。…で、どうしたの…?』
「俺らブラスターで チーム参加してて…こいつらは、その一緒のメンバーなんだけど…」
ブラスター…
リンは 強そうだよなあ…v
見た目と違って。
「いい奴ばっかだし、紹介も含めて遊びに来たんだ♪」
『大歓迎です★皆さんどうぞーっ』
「ねぇナツ。兄貴は…あれから帰ってこないの?」
『…うん…』
あれから、、そう
父親が死んでから 兄貴とリンは
俺と母親を残し、別々に出て行ってしまってから。
「まぁそう暗くなるなって。そのうちきっと来るよ」
すっかり 暗くなっていた俺に優しく話をしてくれた人がいた。
それが カズイ。
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