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□はじめてのなつまつり(アルトネリコ)
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アヤタネの家に居候中のクロアとミュール。
ある夏の日、ポストに一枚のチラシが入っていた。

*...*


ミュール「夏祭りねぇ…」
クロア「なんだ、好きじゃないのか?」

ミュール「別に…
人間が何に面白がってるのか、ちょっと興味あるけど…」


………


クロア「ああ。行ったことないのか」

ミュール「わ…悪い…?」


クロア「じゃあ行こう!」

ミュール「は?
ちょ…ちょっと…!」

アヤタネ「あ、待って!!
まず母さんにまともな服を着せないと!」


そんなこんなで夏祭り会場に到着。

クロア「おお、さすがに賑やかだなー!」
ミュール「の…喉が渇い…t」

アヤタネ「何か冷たいもの…ですね」
クロア「あ、あれがいいんじゃないか?」


数分後

クロア「ほら!かき氷買ってきたぞ!」

ミュール「??
ジュースじゃなく…?」

アヤタネ「冷たくて美味しいんですよ」


ミュール「そ…そうなの…」



パクッ


ミュール「!!!」



ミュール(冷たくて甘くて…なんだか素朴な感じで美味しいわ!)

アヤタネ「ね、母さん、言った通りでしょう?」

クロア「美味しかったか?」


ミュール「っ!…まあまあね…っ」


クロア・アヤタネ
(ふふ、美味しかったんだな)




*


アヤタネ「あ…あれは…」

クロア「ん?どうしたんだアヤタネ」

アヤタネ「ちょっと行ってきますね!
すぐ戻ってきますから!」


タタタッ


ミュール「?
何か好きなものでも見つけたのかしら…」


タタタッ


アヤタネ「戻りました!」

クロア「はやっ!」

ミュール「さすが私の息子ね…

あら…?
その…手に持っているのは…?」


アヤタネ「母さん、これがワタアメですよ」

ミュール「!!!!!!!」


アヤタネ「はい、どうぞ♪」


ミュール「……これが!!

伝説のワタアメなのね!!!」


クロア「で…伝説??」

アヤタネ「母さんは文献でしかワタアメを知ることができなくて、
お祭り話によく出てくるそれが一体どんなものなのか、
スッゴク気になってたみたいなんですよ。」

クロア「へぇー…」

アヤタネ「大抵の女の子には、
きっと夢のように可愛くて憧れちゃうお菓子なんですよ」

クロア「そうなのか…
ワタアメってスゴいんだな」



ミュール「フワフワ!
ホントにフワフワしてる!!

ザラメがこんな形になるなんて…!

食べるのがもったいない…!」


クロア「食べない方がもったいない!」


ミュール「…むぐ」


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