戦や飢饉、裏切りや虐殺──…戦乱の世の頂点に立つ帝・城介の飼い猫とも呼ばれる少年、鬥次郎。彼が畏怖の前に覚えたのは、それに対する憧れだった。いつしか城介の為に働くようになったが、いつでも引っかかるのは、自分が振り切れない情のこと。自分の周りにいる人間のこと。───あの日亡くした少女のこと。鬥次郎がずっと考えていたものとは違う所に、強さの答えがある気がする──。そんなある日、彼は牙をむく。和風異世界ファンタジーVD。