小説


□後染め戯言
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「兄さん、ちょっと頼みたい事があるんだけど…」
兄の部屋の引き戸を開け、中の様子を窺うと兄の姿はなかった。
兄の文机の上に入水自殺を示唆する様な文書が置いてあった。

またか…。
本当に懲りない人だ。

少々呆れつつ僕は一年前に死んだ祖母の部屋へと上がり込んだ。

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