ふたり

□拾四話
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「あらそう!神楽ちゃんは中国からの留学生なのね?」



『そーでごぜぇます』



「だから総ちゃんはチャイナさんってよんでたの…。どうりで日本人離れした美人さんだと思ったわぁ。それに綺麗な空色の瞳だもの神楽ちゃん」


『ありがとうごずぇます』



「オイオイ、ごずぇますってなんでィυてゆーかお前いつまで緊張してんでさぁ。言葉遣いが怪しすぎる」



『…うるせぇアル。サディストはだまってろヨ』



「んだとコラ。テメーが緊張してるから…」



『してねーヨ!どこが緊張してるアルか!?ミツバさん!私緊張してないアルよ!断じて!』



「お前が「さん」づけしてんの初めてきいたんですけど」






「ふふっ、面白いわね神楽ちゃんって。総ちゃんと仲良さそうで良かったわ」




私とサドが言い合いをしていると

ミツバさんは面白そうに品良く口に手を当てて笑う。





「……」



『そっ、そうでもないでごぜーますヨ』



「だから言葉遣い変だっつってんだろ」



また言い合いになりそうな私達にミツバさんは「緊張しなくても大丈夫よ」なんて言って笑った



「…でもちょっと変よね」



『え?υ』



やっぱり変だったのかなと思うとそのまま続けて



「二人とも付き合ってるのに名前で呼ばないのね?」




「……」


『……』






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