ふたり
□八話
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『ご指名ありがとうごぜェやす。総子です』
「モッチャモッチャ…ん、やっときたネ。まあま、座って総子さん」
『…ヘィ』
言われて客の前の椅子に座る
しかし良く食べるな、この客。
ここは定食屋じゃねーんだぞ
「俺は神威。よろしく」
にこっ
『はぁ…』
ニッコリ笑った客はそう言って飯に戻る。
あり?なんかこんな奴どっかで見たことあるな………
それに何かどことなく誰かに似て…
「君はさ、ウチの神楽と付き合ってるんだってネ」
『…まあ』
……ん?ウチの?
「別れてヨ。神楽は俺のなんだから」
『は?ちょっ待ちなせェ。あんたいったいチャイナのなんなんでィ。関係ない奴にんなこと言われる筋合いねぇでさァ。しかも俺のって…』
「大いに関係ある。だって俺は神楽の…」「バカ兄貴ィ!!テメー何でここにいるアルカァ!!」
ドゲシッ
「ヘブッ!!」
ドッシャァァア
『え…』
兄貴ィィィィイ!?
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