つかさサマより

…………………………



「あ゙ーっもう!なんだよ、あいつ!!」
「な、何っ!?どうしたの?」

昼、顔を付き合わせて弁当を広げていた阿部が、携帯を片手に大声をあげる。
ビックリした俺は口に運びかけていた卵焼きを落としてしまった。
……あぁ〜ぁ

「あ゙?…三橋だよ。……あいつ、今日休んでんだろ、朝メール送ったのに」

…返信がないって?

「なぁ、水谷。やっぱりあれか?……俺あいつに嫌われてんの?」
「え?…そんなことないでしょ」

…と、言ってみるものも、正直俺にも自信はありません。
まぁ、三橋が阿部に対して異様にビクついているのは確かだけど…

「ほら、まだ寝てる、とか?」
「花井には返信してた」
うぉ!リサーチ済みなうえに超絶不機嫌!
つか、阿部ってメールの返信そんなに気にするっけ?
……俺お前にメールの返事もらえたのって数える程度だったと記憶してますけど?

自分はいいけど他人にやられるのは嫌だと?

それとも……やっぱり阿部は三橋が好きなのだろうか。

あれ?なんだ?ちくっとする。

今、阿部の目の前にいるのは俺なのに?
どうして三橋の話ししかしてねーの?
朝から今までメールの返信が来ないことだけ考えてたの?
飯食い終わってもそのことばっかり気にしてるの?
……三橋に嫌われたら、阿部はどうにかなっちゃうの?



………うぉぉ!なんだこれ!
何処の乙女だ!?
彼氏(阿部←間違え)に質問攻めする彼女(俺←お門違い)か!俺はっ!

べ、別に俺と阿部は付き合ってるわけでもないのに。
つか、俺も阿部も男ですけど!
あぁぁっ!三橋も男だよ!?
ちょ、大丈夫?俺!




「……何してんの?お前」
「うぇぇっ!?な、何がっ!」
「何がじゃねーよ。さっきっからひとりで赤くなったり青くなったり、いそがしーやつだな」
ふ、ふへ!阿部が俺の事気にしてる!や、やべ、…顔が

「……今度はにやつくし、……壊れたか?水谷」
阿部が可哀想な人を見る目で俺を見ているのが伺えるが、俺はそれどころではない。
さっきまで三橋からのメールの事しか考えてなかった阿部が、俺の事を考えている。
例えその理由が何であれ、嬉しい。
うん。嬉しいんだ。


だから俺の口は、俺の意思を無視して口走っていた。先走ったのか?

「なぁ、俺阿部の事好きだ」

なんて、
しかしそれは思いのほかしっくりきて。
うん。しっくりする。

阿部が三橋を気にしてんのが気になるのも、俺を見て、俺の事を考えてくれるのが嬉しいのも。
きっと俺が阿部の事がすきだから。
これ絶対。


俺の唐突な言葉に、じっと俺の事を見ていた(嬉しい。やっぱり好きだ)阿部は、


「……はあぁぁぁぁっ!!お、おっ前っ!何いってんのっっ!!!」
あったまおかしいんじゃねーの!


顔を真っ赤にして怒鳴り散らしていた。


なぁ、これでしばらく俺の事ばっかり考えるだろ?



俺はそれが嬉しいんだ。




……………………………

おぉっ!つかさサマありがとうございます!

と、いうか、姉上!(マジ)

いつもいつも帰るたび、ミズアベ、ミズアベ煩い妹でごめん!(@゚▽゚@)
でもあたし、ミズアベを愛してるからっ!

これは、三月位にうるさいくらいミズアベ書いてといったら本当にくれたやつ。
初ミズアベだそうで。
本も2、3回しか読ませてないのにココまで書けるとは、…姉上あなたにはミズアベの才能がおありのようだ。これからも書き給え(笑)←


20080810


[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ