c裏ブックc

□君のため。
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綺麗な星空。
心地よい風。

そんな美しい夜は………








悲惨だ。







『君のため。』





渡す物があるからと言って山本は無理矢理自分の部屋に俺を招待した。
「何だよ…渡す物って…」
「んー……」

渡す物なんか最初から無かったんだ…。
ただコイツは俺を……。


ベッドに座り、俺を引き寄せ無理矢理のキツイキス。
「………はっ……ぁ……ん…」
耐え切れないからいつも声が出ちまう…。

そのあと山本は突然と優しいキスをした。
その変化にいつも俺は自然と口を開けてしまう。
「……また開けた……。」
「?……………っ…!!??」
その開けたすきに山本は俺の中に舌を入れて、舌で俺の舌を出させ、おもいっきり噛んだんだ。


まただ…いつもコイツは同じことをする。
だけど、俺も自然と言うことを聞いてしまう。

好きだから。
でも…コイツは違う。

好きとかそういうのはもはやどうでも良くて。

ただコイツは俺のことを玩具にしか見ていないのだ。



「いっ………やまっ………いあいっ………!!」
舌を噛まれて上手く喋れない。
噛み契る勢いで噛むもんだから、いつも舌が暫く痛い…。
勿論山本はやめる気なくて。
「バカじゃね?毎回同じことして、ひっかかって。」
山本の手が俺の自身にへと延び、掴む。
「ぁっ…!!やっ……」
「ここだって…感じんだろ?」
山本は俺の自身を絞り潰すぐらいの力でぎゅぅぎゅぅ手で揉む。
「あっ…!!!やっ……やめっ………いたいって…!!山本!!!!」
思わず身体がイやらしく動いてしまう。
山本は俺の首筋を舐め、囁いた。

「痛かったな…」
「……ハァ……ハァ…」
「獄寺、俺のこと嫌いにならないでな…?」

毎回やった後に必ず言う言葉。
ものすごい痛いことをして、堪えて、それでコイツは嫌いになるなと言う。

でも、俺は……そんな最後だけ優しくするお前の言葉が聞きたくて…。

「……嫌いにならねぇよ」

言ってしまう。
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