c裏ブックc
□ずっとこのままじゃ駄目。
1ページ/3ページ
獄寺とはずっと付き合ってきた。
辛いコトも、楽しいコトも二人で乗り越えて…。
どっか遊びにも行った。
とにかく毎日毎日が楽しかった。
獄寺だけにとっては。
『ずっとこのままじゃ駄目。』
俺は野球がとっても大好き。
野球しかとりえがなかった。
なのに、なんで獄寺と付き合ったんだ?
急に心にキて
抱きしめたくもなって
触れたくもなった
それで気付いたら
付き合ってた。
きっと獄寺を全て俺の物にしたかったんだと思う。
でも考えてみれば、俺は野球一途だったはず。
もっと考えれば、色んなコトを獄寺としてきても、獄寺はとても嬉しそうだったけど、俺はどれもしっくり来なかった。
そんな曖昧でも付き合っていた俺は凄いと思う。
でもやっぱり付き合うのと同時に野球があんまりできなくなった。
獄寺はいつも狡いことして。
部活行く俺を悲しい目で見て来る。
俺は優しいから。
部活休んでヤってやるんだ。
悲しい目をしない様に。
でもそれは獄寺にとって良いことだけど、俺にとっては野球ができなくなるだけだった。
そうだ。
あいつは
俺から野球を奪った。
そう確信したのは最近であって。
俺も鈍くて気付かなかった。
もう一度、野球一途で皆から野球と言ったら俺だって、言われたい。
獄寺のせいでそれが途切れてしまったんだ!!
……また野球をちゃんとできる様にしたい。
そうだ。
獄寺と別れたらいいのかな?