c裏ブックc

□ずっとこのままじゃ駄目。
2ページ/3ページ



俺はいつも夜獄寺の家に行ってヤったり、イチャイチャしてあげる。

なぜか獄寺の頬が赤くなるのを見るのはとても俺は嬉しいから。

でも野球ができなくなるのは嫌だ。
だから俺は…





「獄寺ぁ〜」
「や、山本っ…」
放課後、俺は獄寺の家に行って着いたら直ぐさま抱き着いた。
そしたら頬を赤く染めて可愛い。

「あのさ、獄寺。」
「………?」
打って変わって真面目な声出したら、獄寺は少し驚いて。




「俺ら別れね?」





「……………は…?」




二人しかいない部屋だから元々静かだが、それがもっと静かになる。


「俺さ、……獄寺といるの…好きなんだけどよ…大好きな野球が出来なくなっちまうんだ、お前といると。」
「………」

獄寺の目から涙が溢れてくる。
あぁ、可哀相………

悪ぃな…獄寺。



「………ごめんな。野球が…………俺の1番であり、俺にはやっぱ野球しかねぇみたいで…」
「そんなっ………や……まもと………やだ………やだっ……」
「ごめん」
「……やだ……」
「ごめん」
「嘘だろ…?」




そっと震えてる身体を抱きしめる。





「ごめん、本当。」







そう言って最後のキスをして、俺は家を後にした。

獄寺はグシャグシャな涙で汚れた顔だった。



さようなら、獄寺。



自分勝手で悪ぃけど。



やっぱり野球しか俺にはできなかったんだ。





でも嫌いにはならないぜ?
元のダチに戻るだけ。
恋人ではもぅないけれど…。


あぁ…獄寺に悪いことしちまったかな…?


でも…これでいいんだよな。
やっと野球が出来るんだ。
獄寺に奪われてた野球が。



獄寺、可哀相。






でも

野球ができなかった俺の方が






もっと可哀相。






やっと解放されるこの気持ち良さがなんかぎこちないけど、嬉しくて。





だから、俺は帰り道






いっぱい手を広げて大きく深呼吸。













end。
→感想
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ