小説
□夏祭り
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あれからまた三時間が経ちボクは書類を全部済ませる事が出来た。
「お疲れ様です!市丸隊長」
「おおきに!」
ボクはイヅルに礼を言うと惣と待ち合わせをした場所へと急いだ。
………
……………
…………………
「惣!待たせてごめ………」
ボクは惣を見て言葉を詰まらせた。
それはボクがあげた浴衣を着てる惣があまりにも綺麗やったから……。
「ギン、どうしたんだい?急に黙り込んで?」
「惣………」
「なんだい?」
「めっちゃ綺麗や!!」
ボクはそう言うと惣におもいっきり抱きついた。
「うわっ!ギン!浴衣が乱れてしまうよ!」
「あっ!ゴメン…;」
そう言われてボクは惣からはなれた。
「惣、綺麗やで……?」
「お世辞を言っても何も出ないよ?」
「お世辞とちゃうよ、本間に綺麗!」
「ふふ、ありがとう」
「んじゃ、夏祭りに行きますか!」
ボクはそう言うと惣の手をとり夏祭りの場所へと向かった。