長き旅

□言葉と文化と
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【ん…あさ…?だれか…いる】
紫蘭は朝の光に照らされ、眠い目を擦り起きた。
【あっ…そうだった…ここは…幕末…】
紫蘭は辺りを見回した。そして改めて自分が過去に来たことを実感した。



【私…どうなるんだろう…】
紫蘭はこの先について考えていると男が、朝餉の膳を持ってきた。
「おっ!起きたか?朝飯だ!腹減っただろ」
男は紫蘭に膳を一つ渡し自分も食べ始めた。
「そういえば…俺は林 晋太郎だ。まだ名前言ってなかったからな。」
晋太郎は頭を掻きながら笑った。
「晋太郎さん…ありがとうございました…私も助けて頂いたのに御礼も言わず…」
紫蘭は頭を下げ礼を述べた。
「頭を上げてくれ 御礼を言われることなんてしてないからさ」
晋太郎は照れてそっぽを向いた。


「なぁ紫蘭さん?もし…よければだが…この間々、此処に住まないか?男一人で家の事はおろそかだし…勿論、無理にとは言わないが…貧乏だが、二人が食べていくぐらいなら稼げるし…」
晋太郎は箸を置き真面目に話し出しだ。
「い…良いんですか?私…置いてもらえるんですか?」
紫蘭の目からは安堵の涙が流れていた。


「なぁ紫蘭さん?もし…よければだが…この間々、此処に住まないか?男、一人で家の事はおろそかだし…勿論、無理にとは言わないが…貧乏だが、二人が食べていくぐらいなら稼げるし…」
晋太郎は箸を置き真面目に話し出しだ。
「い…良いんですか?私…置いてもらえるんですか?」
紫蘭の目からは安堵の涙が流れていた。
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