長き旅

□奇跡と安らぎと
2ページ/4ページ



「この団子!物凄く美味しいですよ!ほら、林君も遠慮しないで下さい。」

甘味所に来れた沖田は、晋太郎が呆れるほどの甘味を胃の中に収めていた。

「いいえ…もう…食べれません…」

晋太郎は口に手を当て首を振った。

「そうですか?じゃぁ食べちゃいますよ?」

「是非、食べてください。紫蘭も甘い物が好きですけど…沖田隊長には負けますね。」

晋太郎は苦笑混じりに沖田を眺めていた。

「へぇ。紫蘭さんも甘い物が好きなんですか? 仲間ですね。」

沖田は興味を持ったのか話しに乗って来た。

「はい。今度一緒に連れてきますか?喜んできますよ。」

「良いですね。皆で食べたほうが美味しいですからね。紫蘭さんは何処のご出身なんですか?」

沖田は首を傾げ聞いた。

「え!しゅ、出身ですか?あ江戸?ですかね。」

晋太郎は思いも寄らない質問に動揺し、目が泳ぎ出していた。

「?なんで…疑問系何ですか」

そんな晋太郎に団子を食べる手を止め聞いた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ