08/24の日記

20:03
続きです30
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曲が終わると 別の星の男が セレニティーに 近付いてきた そして やはり 囁くのは 同じ様なセリフ。 セレニティーは 明らかに 昔と男達の見る目が 変わってきている事が嫌だった。 そして 滅多に 外に出ないセレニティーに ここぞとばかりに 求婚をしてくる、 それに 自分が 嘘をついて 断っている、 それに罪悪感があった

************ * 一年後*

「 困ります、 プリンセスは今 他国の語学の 勉強中です それに、急にいらっしゃるなんて」 マーズは いきなり訪れた 男を一喝した 「 僕は 彼女に 言われたんだ 彼女が“欲しがる物” を 手に入れたら 結婚をしてもいいと。 そして 今日 それを持ってきた」

「えっ」 マーズは 驚いた セレニティーは、いつからか 求婚を断わるのに 無理な注文を つけて、断わるようになっていた
それは毎回 同じセリフで “行きたい所に 運んでくれる石が 銀河の何処かにあります それが 欲しいのです”だった

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17:01
続きAH
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その言葉の意味は ヴィーナスから聞いて 知っていた 「残念だけど ・・・」 ―――私は 神の妻にならなきゃならないわ―――
セレニティーはうつむいた
「君は 誰か決まった人が いるのかい
―――えぇ、神 ・・・ よ―
「いいえ いませんわ」 そう言うと セレニティーは 微笑んだ
セレニティーの頭の中で 幼い時クイーンに 言われた事が思い出された 『セレニティー、神のために 純潔を 守らなくてはなりません。 貴方は 神の妻になるのだから。 それから この事は、けっして 外部の者に 知られてはなりませんよ』

―――クイーンに 意味がわからない と 何度もたずねたけど 結局 意味はいまだに ピンとこないまま・・・ お母さま は “ 時期分かるわ、 あなたも いづれ 立派な一人前のレディになる日がくるわ” そう言っていたけど、 本当に そんな日来るのかしら 今日もパーティーに来た 婦人達が下げすんだ目で見てた “まだ 子供だ”って・・・ お母様を見る時は、みんな 尊敬の眼差しで見てるのに・・ 私には 一生 理解できないのかもしれない・・・ セーラー戦士達にも 純潔って 何かたずねても 困った顔をして、 教えてくれないし・・・

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16:57
続きAG
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「プリンセス お美しくなられた 」

「 ありがとうございます・・・ 王子」
そう 言いながらもセレニティーは どこの 惑星の王子なのかも わからなかった

「 プリンセス もし よかったら 今度 二人きりで 会ってくれないか? 君と 大事な話がしたいんだ」
男が 踊りながら 耳元でセレニティーに言った
「 ごめんなさい 私 城より外に 出る事は出来ないわ」
「セレニティー 君は本当に噂通り セーラー戦士達にこの城に閉じ込められてるらしいな」
―――何 この人 いきなり 呼び捨てで なれなれしいわ それに みんなの悪口 言うなんてっっ―――
「君は 外に出たいとは 思わないのか そんなんじゃ 恋もできない」
―――こい――

「僕は 君が欲しいと思ってる」

――― この人で 3人目だわ。 “欲しい”って 私は物じゃないわっ―――

「正直に 言おう 近々 君に 求婚しようと思ってる」

「 球根 何を 一緒に植えますの
セレニティーは 求婚という 初めて聞く言葉が わからなかった

「 冗談で言ってるわけでは ないんだ 僕は君と 結婚したいと思ってるんだ」

―――結婚―――

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16:53
続きですAF
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「 ヴィーナスッ 自分が ダンス教えてたからって ずいぶんと誇らしげねっ」

「そうよっ マーズ 鼻が高いわっ」
ちわ喧嘩のような マーズとヴィーナスのやりとりに セレニティーの 表情には 明るさが 戻った
「くす くす くすっ 二人を 見てると元気が 出るわ」

***********

「 今日は シルバーミレニアムのパーティに お招きいただき ありがとうございます クイーン」
「今日は 楽しんでいって下さいね」
クイーンは パーティーに訪れた客に せわしなく挨拶していった その横をついて回るように セレニティーも 挨拶して回る

――ヒソ ヒソ あれが プリンセス? まだ 子供ね――― ――― あの娘をモノにすれば 銀水晶が 手に入るのか―――


セレニティーは パ-ティ‐のたびに 注目され視線を感じるるのは 慣れたのだが 最近は 少し違っていた

ダンスの曲が 演奏されはじめると 一人の男が 近付いてきた 「 プリンセス 一曲お相手を」
じとっ と 上から下まで舐め回すような 男の視線

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16:39
続きですAE
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ヴィーナスは ハッ とした
「 そ、そうね 私ったら その事考えても いなかったわ それどころか 軽率な行動をとってしまったわ・・・」ヴィーナスは セレニティーの最後に見せた 笑顔を思いだしていた
「 プリンセスも いつまでも子供ではないわ いづれ恋を 知ったとしても それは叶わぬ恋 つらいだけだわ 俗世から 隔離してでも 何も知らない方がいいのよ」
マーキュリーは そう言うと遠くを 見つめた

―――マーキュリー も つらいのよっ それなのに 私ったら! もっと しっかりしなくちゃ!―――
ヴィーナスは唇を かみしめた
***********
「 プリンセス これが 来週のスケジュールです 」 ジュピターがセレニティーに、びっしりと 書き綴った紙を 手渡した
「はぁ ・・・また パーティをやるのね・・・ 私 苦手だわ 」

「 何 言ってるんです、 プリンセス ! ダンスだって どこの姫とも 見劣りしないほど素敵に 踊れるじゃないですか」
ヴィーナスが うつむいているセレニティーに言った

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16:32
続きですAD
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「ねえ ヴィーナス “ ツマ”って 何

「妻 ですか どうしてです

「どうしてもないわ」

「 そうですね お嫁さん になるという事です」

「おヨネって 誰

「いえっ およめさんです あっ 分かりやすく言うと・・・ “ 好きな人と 一生添いとげる” という事です」

「では 私は もう 立派な妻ね



「大好きなセーラー戦士達 と一緒に 一生 添いとげるわ ウフフッ」

そう 無邪気に微笑みながらも どこか 悲しげな笑顔 セレニティ- 13歳だった (地球年齢)


「・・・ ねぇ マーキュリー プリンセスは 少し 知識不足というか・・ いえっ 勉強とか 社交界のマナーではないのよっ マーキュリーが しっかり 教えているのは 知ってるわ でも 今日 プリンセスったら 妻という意味をしらなかったのよ 前も 結婚ってなぁに? とか ・・・ 」
「 ヴィーナス ・・・ プリンセスは 俗的な言葉は知らなくていいのよ その方がいいの ―――何も知らない方が――― プリンセスは いずれ 恋も知らずに 天界に嫁ぐことになるわ 」
ヴィーナスは ハッ とした

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