小説

□白の皇子
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人々は私を白だと言い君を黒だという。ルルーシュ。本当は君こそが白の皇子だというのに。どれほど現実の見にくさを知ってもお前は優しさを捨てられない。私は優しい人間ではない。私の優しさを知っているのは、お前だけなのだよ、ルルーシュ。
君は今どこにいるのだろう。七年前に失ってしまった大切なものは二度と戻らないのだろうか。
私は君と出会って初めて感情と言うものを知った。私は生きてはいなかったのだと知った。君と出会って私は初めて生きたんだ。
だから、君が死んだなんて信じないよ、ルルーシュ。必ず、この手に取り戻して見せる。
 

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