ポケモン

□リストバンドからの手紙
1ページ/4ページ

「エヘヘ〜」
ガラルのワールドチャンピオンシップスを見に行ってからというもののサトシのにやけが未だ治まらなかった。
「サトシ〜まだ引きずってんのか?」
「だってあのダンデさんとオレバトルしたんだぜ!!」
それにバンドも貰ったし。
そう言いながらサトシはカントー地方では効果がないバンドを腕につけ自慢していた。
はいはい、とゴウはサトシの言葉を聞き流しながら相打ちをするとサトシは腕に違和感があるのに気が付く。

バンドの裏に何かくっついているのを見つけるとなんだコレ?とそれを剥がしてゴウにも見せる。
その紙には何か書かれていた。
「これって…」
「…サトシ!!これってダンデさんのアドレスなんじゃ…!?」

えええ〜〜〜!!!

驚いて声を荒げて叫ぶサトシにゴウも同じように驚く。
「凄いじゃないかサトシ!あのダンデさんのアドレスなんて、レアだぞ!」
幻のポケモン並みのテンションでゴウはサトシの肩を思いっきり揺らす。
だが当の本人はマメパトが豆鉄砲を食らったかのように固まっていた。

「アドレスって なに?」
相変わらずのサトシ節にゴウはひっくり返る。

まあサトシはスマホロトムも扱ったことが無かったからな…と小さくため息をつきながら、スマホロトムのつかい方、アドレスとは…をサトシに分かりやすくレクチャーする。

「…という訳だ。分かったか」
「ああ!つまりこれがあればダンデさんと会話ができるんだな!」
その通り。とゴウは言うとサトシはスマホロトムを両手に持ちながら嬉しそうにほほ笑む。

(サトシすっげー嬉しそうな顔してる。あのダンデさんのアドレスだもんな。 あれ?でも…”アドレス”っていう言葉すら知らなかったのにあの時なんで驚いたんだ…)

「なあピカチュウこれでダンデさんといつでも話ができるぞ!もしかしたらまたバトルしてくれるかも!」
「ピカッ!!」

ピカチュウと嬉しそうな会話をしているサトシに次は公式戦って言われただろと言うと、そうだったと笑うサトシ。

「おっともう9時だ。サトシ、早く寝ないと明日頭ボーッとしちゃうんじゃないのか」
「そうだな、もう寝るか ピカチュウ」
ピカチュウを肩に乗せて寝室に行こうとするとゴウに俺はもう少しここにいるよと言われ先におやすみと言いリビングを去る。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ