こんなに近くにいるのに、なぜか遠くに感じる君の存在―――――


流れていく瞬間を
止められぬ時間を

僕はどぅ生きたのだろう


運命には逆らう事ができなぃ
ただただ流れゆく時間に、あるがままに乗っていく

愚かなもんだ・・・


僕が今までに出会った人たちも、同じような事を考えているのだろぅか?

そんな事ばかり考える毎日。何を得ようものすらなぃ

僕はこの世界にいる?

ちゃんとイキテル?





―――僕の世界は
      ココニアル?―――



―――ゃ!………ょ―――……



…何だ…?誰か……いるのか……?



―――ぅゃ…――きょ――…!



――まぶしい…
一筋の光が…僕を…呼んでいる…?



―――きょう…………ゃ!!



きょう…や…あぁ…そぅか…
僕の事をそぅ呼ぶのは、君だけだったね……



「きょうや!きょうや!」



…そぅだ…
僕が追いかけてた光だ…



「ぉぃ恭弥!目を覚ませ!」



―――僕は…何をしているのだろぅ
ここはどこ?君はなぜ僕を呼んでいるの…?
僕はなぜ―――――



「恭弥!!…あぁ…よかった…!!大丈夫か!?」



僕はここで何をしているのだろぅ…



「心配したんだぞ…急に気を失ったから……」



そぅか…僕は倒れたんだ…
それで…心配してくれていたのか…ありがたいものだ…

彼は…いったいこの世界をどぅ見てるの?
彼の目にはこの世界がどぅ見えてるの……?

僕はどぅ見えてる…?





―――君にとって僕はなに?――


「恭弥?…大丈夫か?」


なぜこんなにも、君が愛おしく思えるのか…


放したくなぃ――――



「恭弥…ごめんな…オレとお前は教師と生徒だ…それ以上でもそれ以下でもねぇ…」


「…ぅん」


ズキン、と胸が痛む

現実を受け入れる勇気など、僕にはなぃから…


「それでも」


…ねむい…
また気が遠のいているようだ…
ディーノ…僕の気持ちは…貴方に届いている…?


「オレはお前を大切にしたい。どんな立場であってもな」



これは…僕が求めていた光…



僕が…一番ほしかった言葉…


「ディー…ノ…」

「恭弥?」



どんな世界でも、僕が貴方を愛している事実は誰も、たとえ時間であっても





変えることはできないよ





「愛…して……る…」




「そぅか…ハハッ、先に言われちまったな!!」

そぅ言ってディーノは笑った


額につけられた彼の唇は、暖かく、優しく僕を明るく照らす




「ぉゃすみ恭弥…愛してる…」





僕の世界は、君一色に染まる

今までも

これからもずっと―――



(「愛してる」ただそれだけが、何度僕を救っただろう。)


  【完】

















あとがき

寝る前にひらめいて
ノートに執筆したやつです

大丈夫です。雲雀はあのあと寝て、ちゃんと起きました。
「恭弥」が「狂弥」になっていました。申し訳ありません…!!

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