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□質問です
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休憩室のソファーで雑誌を読んでるシンの背後に、
ルナマリアはゆっくりと近づいた。
背もたれに腕を乗せ、乗りかかるような恰好でシンの横顔を見ながら口を開く。
「ねえねえ、シン」
「ん?」
「シンは、ハンバーグ好き?」
「うん、好き」
雑誌に目をやったままシンは答えた。
それを確認したルナマリアは再び問いを投げかけた。
「じゃあ、人参は?」
「あんまり好きじゃない」
やはりルナマリアの方を見ないで答えるシンに、ルナマリアは何かを確認したように首を縦に振ると、
次々に質問をしていった。
「イチゴは?」
「好き―」
「ショートケーキ」
「だから好きだって」
「ピーマン」
「嫌い」