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□気になるお年頃
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ルナマリアが仕事に専念していると、妙に深刻な顔をしてシンが近付いてきた。

シンは今朝から様子がおかしかったのだが、
今日は何かと忙しくてあえてルナマリアは触れずにいた。
そろそろ午後の勤務時間が終わるという頃シンが近付いてきて、
なにかあったのかしらと作業の手を止め
目でシンの言葉を促すとシンは少し躊躇ってから口を開いた。

「ルナ。俺って何番目の男なわけ?」

「は?」

予期せぬ言葉に首をかしげる。

「だから、
今まで何人のやつと付き合ってきたのかって」

俯いて小さく呟くシンの姿。

すぐにルナマリアは悟った。

様子がおかしかったのはこれだったのか。
そんなことをずっと思い悩んでいたのかと思うと、愛しくもありおかしくもある。
可愛いやつだなぁなんて思えば、胸が締め付けられる心地がする。

だけどそれ以上に、からかってやりたい気持ちが大きくなった。
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