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□シャル・ウィー・キス☆
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一つになっていた影が、ゆっくりと離れて二つになった。
「……ねぇ」
「ん」
「キスしてるときなに考えてる?」
どこか冷めた目でルナマリアはシンを見た。
「………」
よく言葉の意味が飲み込めなくてシンは間抜けな顔のまま動きをとめた。
頭を回転させてルナマリアの質問を把握する。
いきなりなにを言い出すんだろう。
くだらないなぁなんて思ったけどそう言えば拳が飛んできそうなので黙っておく。
少し考えてみるがたいした答えは浮かばなかった。
「…別になにも考えてないよ」
苦笑いするシンに真っ向から向き合ってルナマリアは声をあらげる。
「うそ!絶対エッチな事考えてるでしょ!」
シンは吹き出しそうになるのをこらえた。
「なんだよその決めつけは」