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□桃色卵
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電球をかえていたらシンがきた。


「……なにやってんの?」

「見れば分かるでしょ。電球切れたから、かえてるの」

「俺やろうか?」


ドキンと一つ高まる心臓。
素直な私がいるのなら、ここでうんと首を縦に触れるのに。

「いい。これくらいできるから」

あぁなんて可愛いげのない。

「そう」

シンもそこで引き下がらなくていいと思う。

どうせ女として私を見てないんだ。

私なら大丈夫だと思ってる。

儚い女の子がこんなことしてたらなにがなんでも代わるくせに、どうせ。
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