未来への道

□七色の雨
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「ハァ〜雨止まないかな…。」 教室でそんな声が聞こえました。 「雨がジュースだったらいいのに〜」 「本当、コーラとかオレンジジュースとかねぇ…」 みんなの声は、天井を超えて、屋根を超えてお空にまで聞こえました。
「おゃ面白そうな話声が聞こえるぞぉ」 神様は、耳を雲のしたへ向けました。 「雨は、やだけど飲み物の七色の雨ならいいのにね〜」 神様は、何か思いつき、雷どんの所に出かけました。 「かみ〜な〜りどん」 「ハーイどたな?」 「神ちゃんやで〜」 雷どんは、雨雲の中でてきました。神様は、雷どんに訳を話ました。
「そやかて言われてもなぁ〜明日からわい休みやで〜」 雷どんは、困った顔をしながらいいました。 神様も、ひっしにお願いしました。 「ソコントコロ頼みますわぁ今日の夕方だけ…いや一時間だけでも……」 神様は、土下座までしてしまいました。 「神ちゃんよしてぇなぁそんな土下座なんかせぇへんで…今日の夕方だけど降らせるから…」 と雷どんは、言いました。神様は、泣きながら雷どんに、お礼を言いました。 「お…おおきに雷どん…おおきに」 「えぇねんそんなお礼なんか、わいら心友やろ」
そして…夕方…。 子供たちが、学校から帰る時…。ジュースの七色の雨が降りました…。 子供も大人もみんな喜びました。もちろん雲の上でも…。 神様は、子供たちが大好き…。 神様と雷どんは、ずーっと仲良し…。
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