DREAM
□花火
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今日は花火大会。
私は亮介と一緒に行く約束をした。
夕方、練習が終わったら迎えに来るって言ってたから5,6時ぐらいかな…
せっかくの花火大会だし…浴衣でも着よう…
紺色の浴衣だからちょっと大人っぽく見えるけど…
この機会のがしたら、今年着れないよね…
慣れない手つきで浴衣を着た。
…帯がきつい…
時計の針が1分、2分……と過ぎていく…
ピーンポーン―
「…はーい」
亮介だ!!
「亮介!?はやかったね。……じゃぁ…行く?」
「そうだね」
まさかこんなにはやく来てくれるとは…思わなかった…
練習で疲れてるのに…大丈夫かなぁ
と、心配したのも束の間。
慣れない浴衣に下駄。
歩くのもしんどい…
バスにゆられ、下駄で歩くのに慣れた頃花火大会のある港に着いた。
出店で少し時間をつぶし、ふと時間を見ると花火が始まる時間に近づいていた。
私と亮介は誰もいない花火の絶景スポットに行った。
実はここ去年来たときに見つけたお気に入りのばしょだったりする。
海が月の光に照らされキレイだ。
時間にもなり゛ヒュー"と花火が打ちあがる音がした。
「名前…」
と亮介が呼んだ。
「なに?」
と振り向いた瞬間
゛バーン"という音とともに光の花が空に咲き、同時に2人の影が重なった。
花火(それは、闇に咲く明るくキレイな光の花…。)
せっかくの花火なのに、まともに見えなかったよ……
end…
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