DREAM
□七色の架け橋
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…外は雨が降っている…
私は教室から外を眺めていた
私の席は1番後ろの窓側
もうすぐ1日の授業が終わり、下校になる
先生は集中して授業を進めようとしているが、みんなは昼寝したり手紙交換したりして遊んでいる
まじめに授業しようとしている人はごくわずか
……そういえば傘持ってきてなかったなぁ…
通り雨みたいだし…すこし残ろうかな…
そう考えるうちに授業は終わっていた…
それでも雨は降り続けている
しとしとしとしとと
中途半端に降ってんじゃねぇよ!!と突っ込みを入れたくなる
大体、天気予報では曇りになってただけなのに
教室を見渡すといつのまにか4/5が帰っていた
なんってみんな速いんだ…
でもまだ幼馴染の小湊春市(通称:春市)が残っていた
「…春市部活は?」
「雨だから休みになったんだ♪」
「へぇー じゃぁ止むまでまって久しぶりに一緒に帰ろぉ」
「うん」
そろそろ止みそうになってきたから2人で外に出た
「朝の予報曇りって言ってたのにね」
「まぁこういうときもあるよ」
と話しているうちに雨も止んだ
ふと空を見上げると虹が出ていた
七色の架け橋
(それは雨の後に現れるきれいな橋)
帰るのは遅くなったけど、たまにはいいかも
春一とも帰れたしねvv