空の扉

□雨の音
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雨の音が聞こえる

時には寂しく
時には温かく
時には優しく

時々傘なんていらないから、ずっと雨に打たれてみたくなる

自分の心の中も洗い流してしまえたら、また違う自分になれる気がして…

でも、現実は理想通りにはならないから努力するんだね





雨の音が聞こえる

傘をさすと
いろんな音の合唱が始まる

テンテン トントン
トトトン パタパタ
シトシト パンポン
たくさんの音色が広がっていく


傘によって音色も違う
布傘の柔らかな音とビニール傘の冷たい音が人の心を表しているかのように感じることがある

パンと冷たい音も周りに目を向けられない心のゆとりの無さと寂しさと同じくらい冷たい気がする
ポンとやわらかな音は人肌みたいに暖かな感じがしたりする

でもね

使っている人が幸せなら
嬉しいことがあるあったなら
どんな音でも暖かい

使っている人が悩んでたり
寂しいことがあったなら
どんな音も冷たく感じるのだろう

気持ち次第で色々変わるんだ

じゃあ
ザッと降って止む雨は?

私は
なんだか自分の中の嫌な気持ちを洗い流してくれるみたいで面白いって思う

何が良くて何が悪いなんてすぐに決められるものではない

昨日の自分
今の自分
明日の自分
には色々事情があるのだから

でも たまには
雨の音に耳を傾けたら 素敵な発見があるれかもね




たまに…

無性に雨に打たれたくなる瞬間がある

いつの間にか
心に積み重なった思いに押しつぶされそうになっていたのだな…

それに気がつけただけでも良い発見だ

そんな気持ちで居るときに、人知れず雨が降ったり、雨の音を聞くと

私に同調してくれたのかなって思ったりする

何だか優しい気持ちになるような…

一緒になって涙を流してしまいたくなる瞬間があるのは

ちょっとしたきっかけで、心がゆるんだからなんだろうな…




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