feeling

□Green
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昼間に見ている木々の間から
陽の光がチラチラと風に揺れる

暑い日差しを緩和させるように
風を運んでくる


夜に見る木々の間からは、月の明かりと電灯と灯りがチラチラとかぶりあいながら行き過ぎる

時折見える月が雲と挨拶をして、輝きをオーロラ色に広げると、また大きな宇宙にこんばんは

小さな☆星に挨拶を繰り返し、うっすら明るくなりはじめたころ

また明日

そう言われた気がした

明日は何の気なしにやってくる

でも、努力してるやつにはめまぐるしい奇跡の明日かもしれない

今ある時間は決して当たり前な事ではないんだ

明日どうなるかなんてわからないからこそ、愛しい時間なのだ

大切にしたいものだね




自転車で、キラキラとした木々のアーチを抜けると、開けた公園の横に出る

公園にはシートを広げてお弁当を食べる家族や芝すべりをする子どもたちやベンチで語らうお年寄り、その横を駆けていく子どもたち…

のんびりとした空間を抜けると桜並木…

少し色づいた葉に光があたり

一層輝きが増す

この時間の流れは、ごく当たり前な日々の時間の流れ…

でも、意識した瞬間から特別な時間に変わるんだな…

ほのぼのとした時間の流れに嬉しくなった

それというのも、日々が慌ただしく過ぎていくからこそ、感じるものなのだろう…




一本の樹


目の前にある樹は
何年生きてきたのだろう

高いところからライトに照らされて
葉の落ちきった樹は
ひっそりと
そして、凛としたたたずまいであった


枝が幾重にも延びて

白と黒のコントラストが美しい…

それも少し淋しくもあり、何故か愛おしい程だ

枝の先の細い部分も凛と延びている

冬の樹の淋しそうなたたずまいの中には命が生きている

冬にためた育みは
春から夏へと大きく変化し
生命を表しているかのようだ


毎日そこにある樹
たくさんの人を見て
たくさんのことを知る
毎日の変化に
気づいてやれることが
どれだけあるのだろう…

それでも、
ふとした瞬間
その樹の移り変わりに気づく時

その気づきこそ
愛しい事なのだと感じる…。





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