タイムスリップ

□タイムスリップ N
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関太郎「ホンマに・・・申し訳ない」

綺麗子「ううん。あたしはいいの。それより・・・今はじゅに子ちゃんの側にいてあげて?」

関太郎「悪いな・・・」




あたしは頭に一気に血が上ったせいで、貧血を起こして寝室に運ばれた。




じゅに子「っ・・・」




そんなとこまで全部情けない。




関太郎「西之介もありがとう」

西之介「いえ・・・」

関太郎「ほな、綺麗子を駅まで頼むな?」

西之介「はい」

綺麗子「じゃあ・・・ね」

関太郎「・・・おう」

西之介「失礼します」




バタン・・・




2人を見送って玄関が閉まる音がした。




カチャ・・・




関太郎「じゅに子・・・」




関太郎の優しい声。




関太郎「寝てるか・・・?」


じゅに子「ううん・・・」




パタン




あたしが起きてる事を確認して、寝室に入る関太郎。




ギシ・・・




背中に関太郎の気配。




じゅに子「・・・」


関太郎「・・・いきなり怒鳴ってごめんな?」




あたしの頭をゆっくりと撫でながら話しかける。




関太郎「もっとじゅに子に気遣ってやるべきやった」


じゅに子「・・・」




なんで関太郎が謝るの?




関太郎「俺・・・先に帰るって約束したのに綺麗子と一緒に帰ってきたし・・・」


じゅに子「・・・」


関太郎「不安・・・やったよな」




あたしも何か言わなアカン・・・


分かってるのに言葉が出ない。




関太郎「なのに俺、じゅに子の気持ちも考えずにカーっとなってしまった・・・」


じゅに子「・・・」


関太郎「ホンマにごめん・・・」


じゅに子「・・・」


関太郎「・・・・・今夜はゆっくり休み」




あたしが寝たと思ったのか、関太郎はもう一度頭を撫でてベッドから立ち上がろうとした・・・。



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