タイムスリップ
□タイムスリップ G
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じゅに子「・・・日記?」
厚めのノートが何冊か並んでいて、あたしはその中の一冊を手に取った。
ペラ・・・
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○月×日
今日、関太郎とケンカした。
ホンマに些細なことで。
関太郎とケンカするなんて何ヶ月ぶりやろう?
でも、やっぱりケンカは嫌やな・・・。
明日は関太郎の大好きな物を作って仲直りしよう!
関太郎、だーい好きっ!!
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じゅに子「だーい好きっ!とか・・・あたしめっちゃイタイやつやん・・・」
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○月×日
今夜は関太郎の帰りが遅い。
いつも思うけど、一人でのご飯は美味しくない。
やっぱり『美味しい』って笑顔で食べてくれる人がいて欲しい。
大切な人と一緒に『いただきます』、『ごちそうさま』が言えるのって幸せなんやって思う。
関太郎、早く会いたいよぉー。
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じゅに子「おいおい(呆)」
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○月×日
昨日の夜は関太郎の提案で、ちょっと刺激的なコトをした。
マンネリ化はもちろんしてないけど、たまにはあんな感じのエッチもいいかも・・・。
なーんて(照)
あぁー神様っ!
あたしと関太郎の所にはいつ赤ちゃんが来てくれるのー!?
関太郎との赤ちゃん・・・早く欲しいな。
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じゅに子「刺激的なコトって・・・・・一体どんなコトしたんやぁーっ///!」
適当にページをめくっては時々出てくる、前日のエッチの話。
じゅに子「どんだけ好きやねん///」
しかも・・・
じゅに子「あたし・・・関太郎の事ばっかりやん(呆)」
まぁ専業主婦やからそんなに毎日何かがある訳でもないんやろうけど・・・。
じゅに子「・・・ホンマに好きやねんなぁ・・・関太郎の事・・・」
嫌でも思い知らされる。
自分の10年後が書いてある未来日記で。
じゅに子「あたし・・・どんな事を考えて毎日を過ごしてたんやろう・・・」
旦那さんの事ばっかりで、ホンマに楽しかったんやろうか・・・?
何だか急に不安になったあたしは、一旦日記を読むのを止めて棚に戻した。
棚に戻す時・・・
じゅに子「DVDや・・・」
日記の奥にあったDVDを見つけ、とりあえずあたしは興味本位で、1枚だけ持って部屋を後にした。
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