タイムスリップ

□タイムスリップ @
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あの日、クラスメイトのイッコとの帰り道やった。




じゅに子「今日の数学なんなんあれ」

イッコ「なんか一気にレベル上がったって感じやんなー」

じゅに子「ホンマにー」




クィーン・・・




じゅに子「え・・・?今どっかで鳴き声が・・・」

イッコ「え?気のせいちゃう?」

じゅに子「そうかな・・・」




クィーン・・・




じゅに子「あっ、ほらまた!」

キッコ「うん。確かに今のは聞こえた」




どこかで救いを求めるような鳴き声。




キッコ「あっ!あのワンちゃん危ないっ!」




公園の裏にある斜面で、今にも滑り落ちそうな子犬を見つけた。




じゅに子「ごめんっ、ちょっと行ってくるからカバン持ってて!」

イッコ「ちょっと!じゅに子っ!?危ないって!」

じゅに子「へーきへーきっ!」




イッコが止めるのも聞かず、あたしは一目散に子犬のもとへ・・・。




じゅに子「よいしょっ・・・あとちょっと・・・」




怯える子犬はあたしが助けに来たと思ってない。




じゅに子「ワンちゃん、こっちおいで・・・っ」




あともう少しで手が届く!




そんな時やった・・・。




ズル・・・




じゅに子「危なっ!」




ガシッ!!




足が滑った子犬を掴んだ途端・・・




じゅに子「うわっ・・・」




ズルっ・・・ザザザザザーっっっ!!!




イッコ「じゅに子っ!!!」


じゅに子「うわぁぁぁぁぁ・・・・・っ」




あたしの意識はそこで途絶えた。









【タイムスリップ】―――・・・


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