タイムスリップ
□タイムスリップ B
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3日後・・・
あたしは脳波やMRIなどの色んな検査を終えて無事に(?)退院した。
その間も東野は毎日のように会いに来てくれた。
関太郎「いま助手席開けるから待っててな」
じゅに子「あ、うん」
あたしの荷物を後部座に乗せ、東野は助手席側に回った。
ガチャ
関太郎「どうぞ」
じゅに子「あ、はい・・・///」
お父さん以外の男の人の車に乗った事ないから若干緊張・・・
関太郎「閉めるで?」
じゅに子「あ、ありがと・・・///」
バタンっ
ドアを閉めた後、すぐに東野も運転席に乗り込む。
関太郎「ほな、帰りますか」
じゅに子「えっ?」
関太郎「俺らの家に」
じゅに子「あ・・・ぅん」
『俺らの家』
そっか。
あたしらは夫婦・・・なんやった。
じゅに子「なぁ、東野」
車が走り出して少し経った頃、何だか色々聞いてみたくなった。
関太郎「んー?」
前方に注意しながらチラッとこっちを見る東野。
じゅに子「っ・・・///」
運転する大人な横顔・・・
東野なんやけど、東野じゃなくてちょっとドキっとする。
関太郎「なんや〜?」
じゅに子「えっ、あ、あの・・・免許、持ってるんやね」
関太郎「俺もう27やで(笑)?」
じゅに子「そっか。いつ取ったん?」
関太郎「高校卒業してすぐ」
じゅに子「ふーん」
関太郎「俺な、じゅに子に『いつかはドライブデートしたい』って言われて取ったんやで(笑)」
じゅに子「えっ?」
関太郎「もうさ、じゅに子の事が好きすぎて、何でもじゅに子に影響受けてた(笑)」
じゅに子「・・・///」
好きすぎて・・・って///
関太郎「お陰で今は完全に尻に敷かれてる」
じゅに子「うそっ」
関太郎「あー。俺を尻に敷いてた事だけは思い出して欲しくないわー」
じゅに子「ははっ(笑)」
何やろ・・・
不安な気持ちが少し晴れた気がした。
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